江戸ご飯 家主貞良卵と小豆餅卵
2018年 12月 10日
第三回プラチナブロガーコンテストを開催!
国文学研究資料館所蔵の『万宝料理秘密箱 玉子百珍』にある料理から、今日は家主貞良卵(かすてらたまご)と小豆餅をご紹介。これはとっても作るのが難しかったレシピです。
では難しい方から。小ぶりの卵を茹でます。地元立川は東京烏骨鶏の産地なので、ここでは烏骨鶏の卵を使いました。小さくてかわいいのです。レシピは、このゆで卵に小豆を載せるように書いてあるのですが、どうやって小豆を載せるか。それが本当にむずかしい。茹で小豆をつかったり、甘納豆をつかったり、自分で煮た小豆を使ってもみたのですが、あんこにしてしまえば載せられます。でも、小豆の形のままだとツルツルすべって載らない。水あめも使ってみましたが流れるばかり。寒天とか使えばよかったかなあと今は思っています。お味は意外にもとてもおいしい。卵の風味がより際立つようです。
家主貞良卵はかすてらです。鍋に生地をいれて二の代わりに行灯の火皿を載せると記してありますが、蓋も熱することのできる鍋を使いました。イーブンのように上下からじっくり温める。するとふんわりかすてらのできあがり。余計なものが入っていない、卵と小麦粉だけの安心なお味です。
江戸時代って、本当にごちそうがいっぱいです。
「料理・お弁当部門」に応募します。
by hibiemiri
| 2018-12-10 11:18
| グルメ